USB mini-Bコネクタ化

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満足度の高いQBALLですが、ホイールクリック以外で唯一の不満点はケーブルです。
5ft.(1.5m)は長すぎます。
殆どの人にとってケーブルは1mもあれば充分だと思うのですが・・・。
(MarbleMouseは1.7m、Expert Mouseは6ft.つまり1.8m位なのでむしろ短い方なのですが。)
ワイヤレスUSBが普及すればこうした事で悩む必要はなくなるのでしょうか。
また、本体の質感が高いだけにスケルトンでちょっと安っぽく見える点も気になります。
まぁ、どちらも好みの問題ですが。
そんなわけでイメージとしてはMAGAのケーブル交換可能なマウス、ME-2069ME-2078ME-2089ME-2092のようなものを目指して改造します。

[改造前]
改造前
安っぽい(?)ケーブル。
しなやかで細めの良いものなのですがスケルトンというのがどうも好きになれません。
[改造後]
改造後
持ち歩くときにはリールケーブルを使っています。ケーブルが外せるので机上の片付けなどの際に何かに引っかけてしまうということが無く、ちょっとした移動がしやすくなるというメリットもあります。

1. 用意した部材

パーツ

USB mini-BレセプタクルsamtecMUSB-05-S-B-SM-A-TR
エポキシパテセメダインエポキシパテ水中用

黒いトレイに入っているものがレセプタクルです。メーカー、型番は推測です。mini-Bは扱っている小売店やサイトが少ないのですが、他社製品ではヒロセDELPHIモレックスのものが比較的入手しやすいです。
エポキシパテは本当はプラ用が良かったのですが売っていなかったので他に売っていたものの中では唯一硬化色が白だった水中用を購入しました。
この他に配線延長用のリード線、電気絶縁塗料、電気絶縁用ビニールテープ、ホットボンド、アルミ箔テープ、ゼリー状瞬間接着剤を各少々。

2. USB mini-Bレセプタクルにハーネスケーブルを半田付け

レセプタクル 4番を除き半田結線後、電気絶縁塗料とホットボンドで絶縁・保護しました。
本来、基盤表面実装(SMT)用のレセプタクルなので半田付けしにくいです。入手できるなら半田DIP用のものにしたほうが半田付けは楽です。
その後、元々のUSBケーブルを適当なところで切断しレセプタクル側の配線と半田付けしました。
また、レセプタクルの基盤実装用の4本の足のうち正面から見て手前2本は筐体に取り付けるときに邪魔になりそうだったので切除しました。
私は結線していますがDrainWire(スケルトンのケーブルから透けて見えている銀色の網線)は省略しても問題ないはずです。
ピンアサインはUSB規格のリファレンス(下記参照)どおりです。
#思いっきりぶれている写真でごめんなさい。


usb_mini-b.jpg
上から見るとなんだか蛙みたいですね・・・。
USB Series A & B
Contact
Number
Signal
Name
Typical Wiring
Assignment
1
VBUSRed
2
Data-White
3
Data+Green
4
GNDBlack
Shell
ShieldDrain Wire

USB Series mini-B
Contact
Number
Signal
Name
Typical Wiring
Assignment
1
VBUSRed
2
Data-White
3
Data+Green
4
IDnot contacted
5
GNDBlack
Shell
ShieldDrain Wire


shield 一応延長した配線部にノイズ対策という事でアルミ箔テープを図のように巻いて、上からビニテを巻きました。
ノイズシールドタイプの熱収縮チューブを使うのが最もシンプルなのですが追加で購入するのも面倒だったのでこのようにしました。
これをやらなければカーソルが挙動不審になるなどといったことはありません・・・というより多分殆ど意味がありません。
しかしながらこのようなアルミ箔や銅箔をケーブルに巻くシールド対策はPC内部などノイズの多いところでは結構効果的です(※面倒なので私はやっていません)。オーディオで基盤に塗りたくるなんだかよくわからない液体とか、携帯電話の電磁波を減らすなどと謳ったシールなどオカルティックなシールド対策には、まずその電波から何とかするべきだと思いますが(売るほうはもちろん信じて買うほうも)。
まったくの余談ですが二次大戦中に連合軍はアルミ箔を空に撒いて通信妨害をしていたそうです。我が日本軍も錫箔に浮遊時間を増やすために模造紙を貼ったものを用いて同様の作戦を行っていたようです(Wikipedia: チャフ)
アルミ巻き

3. 装着

topfront
当初、もっと低い位置に取り付けるつもりで筐体をかなり削っていたのですが、配線が基盤と干渉してしまいました。上下逆にすれば収まるのですが、レセプタクルの上部にはプラグを引っ掛けるツメがあり、その部分が接着されてしまうのはまずいのであきらめ、エポキシパテでレセプタクルの固着を兼ねて埋めなおしました。エポキシパテは元々はレセプタクルの接着用に用意したものだったのですが思わぬところで役に立つことに・・・。ちょっと見映えが悪くなってしまいましたが、コンパウンドで均せば多少マシになるでしょう。
右の画像の雫のようなものは隙間埋めに使った硬化途中のゼリー状瞬間接着剤です。硬化後は白くなります。

Last Updated on 19 Jul, 2005
Created on 19 Jul, 2005
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